熟年離婚をする前に知っておくべきこと

熟年離婚とは

熟年離婚とは、長年連れ添った夫婦が離婚する場合に使われる言葉で、熟年離婚が注目されるようになったのはテレビドラマの影響も多少はあるのではないでしょうか。
熟年離婚と呼ばれる夫婦の離婚に決まった定義があるわけではありませんが、一般的に「子供が自立(成人)した夫婦」または「20年以上の結婚生活を共にした夫婦」が離婚する場合に熟年離婚という言葉が使われているようです。

どういった理由や原因で長年連れ添った夫婦と離婚することを決意したのか、これは離婚する夫婦によって理由や原因は様々です。


また、熟年離婚をする場合、離婚した後の生活、両親や自分の介護に関する問題、成人した子供やその他の家族に対する影響など、熟年夫婦が離婚することで発生する問題もあります。
熟年夫婦が離婚を考えたとき、熟年離婚のメリットやデメリット、離婚の前に解決すべき問題点について考えなくてはなりません。


熟年離婚をする夫婦の事情

熟年離婚の問題点を解説する前に、熟年夫婦がどのような理由で離婚を決意するのか、熟年離婚の理由について少しご紹介したいと思います。


夫婦が不仲

長年連れ添った夫婦が必ずしも仲の良い夫婦とは限りません。長年一緒に暮らしてきたからこそ、夫婦に対する不満や憤りを溜めて生活を共にしているケースもあります。
夫婦仲が不仲で、家の中では会話も無い。子供が自立して家から出て行ったことで、夫婦が2人きりで過ごす時間が増えたことで夫婦の不仲がより大きくなるといったケースもあります。


子供の自立

夫婦に対して何らかの不満を持っていても、子供の存在があったから離婚を踏みとどまってきた、という夫婦もいるはずです。
しかし、子供が成人して職に就き、子供に手がかからなくなったことがきっかけとなり、離婚したいという気持ちが強くなって離婚を決意する熟年夫婦もいます。


夫婦が一緒に過ごす時間が増えたことへのストレス

子供が自立して、夫も仕事を定年退職したことで夫婦が2人きりで過ごす時間が増えたことで、これまで子育てや仕事の忙しさで感じてこなかった夫婦に対する不満が溜まり離婚する熟年夫婦もいます。
夫の定年退職がきっかけで離婚する夫婦もいれば、これまでの結婚生活のリズムが崩れたことで夫婦仲が悪くなって離婚するケースもあります。


ここでご紹介した3つの熟年離婚の理由はあくまで理由の一部です。
熟年離婚の理由や原因は夫婦によって違いますし、男女でも違います。
もしも、いま夫婦と離婚を考えている人が居るのであれば、何故離婚したいと思ったのか自分の気持ちをもう一度確認してみてください。


熟年離婚のリスク

熟年離婚には、普通の離婚よりも大きなリスクがあります。
20代後半の夫婦が性格の不一致が理由で離婚した場合、離婚後の生活に対して多少の不安があっても、年齢的にやり直しをするチャンスはいくらでもあります。

しかし、熟年離婚の場合、50代後半または60代で離婚をする夫婦は、離婚後の生活に大きな不安を抱えることになります。
歳を重ねると身体に様々な不調を感じるようになり、身体の不調が原因で辛い仕事をするのは厳しくなり、もっと悪くなると普段の生活に他者の助けが必要になるケースもあります。

大げさに思ったかもしれませんが、熟年離婚は離婚した後の生活に大きなリスクを抱えることになります。そのため、熟年離婚をする夫婦の多くは離婚後の生活をどのように暮らすかよく考える必要があります


熟年離婚のメリットとデメリットを理解した上で、これから離婚を考えている方は離婚後の生活をどうするのかよく考えなくてはなりません。